ブレックファースト・クラブ
 2006.05.10 Wed
ブレックファースト・クラブブレックファースト・クラブ
高井戸 あけみ

芳文社 2001-12
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タイトル通りのシリーズ5冊のうちの1冊目です。
シリーズが全部揃ってるのを見掛けたことはないんだけど、
CD化もされていて、ちょっと、ずっと、気になっていた作品。

舞台は、とある学園寮。
その寮で生活する、個性溢れるキャラ達が主人公。

「優等生ばかりが集まっている」と評判の学園寮の正体は、毎夜P.T.Aには絶対秘密の楽しい集会が開かれる寮生達のパラダイス。

だそうで。
私は寮生活の経験がないのだけど、この寮は読んでると本当に楽しそうです。
それぞれの生徒が、いろいろと悩みを抱えてるんでしょうし、親の都合で寮に入れられてたりもするんだけど。
大人というモノを拒絶はしないけど、必要としない世界、
って感じがする…
寮に、新たな生徒・松本正種、が入寮してくる、ところから始ります。

生徒会長、かつ寮長は平気で廊下でタバコを吸ってるし。
お風呂に行けば、舎監の先生に生徒が迫っていたり。
夜の点呼なんて、誰が返事しようが、お構いなし。
そして、ブレックファースト・クラブ、と称される夜中の会合では、賭けの配当に、物を盗んだ生徒の裁判と…
でもそんな出来事よりも、寮初日で一番松本を驚かせた出来事は、ルームメイトの飯塚智晴に、キスされたこと。

松本は、飯塚がアルコールが入っていたとしても、キスしたことについて何も言えず、何も訊けず…
飯塚も何もなかったかのように、普段と変わらず…
でも、
その一件以来、松本はどうにも、飯塚のことが気になって仕方がない。

正義感もあるんだろうけど、考えて悩んでいるよりは、行動する派の松本は、親戚である犬山に飯塚のことを尋ね、飯塚のバイト先にまで行き。
その結果、飯塚の過去と、ウリなんていうバイトをしている矛盾を知るんですが。
結局、そんな松本の迷いがない行動に、飯塚は救われました…
松本が飯塚のことをそこまで気にして行動した理由に、彼が好きだから、なんて感情はこの時点ではなかったみたいですけど。
でも、その感情が同情じゃないのはわかっていて。
押し付けるわけでもない、見返りを求めるわけでもない、そんな松本の優しさ、が凄く好きですね〜

この二人…
ただのルームメイト以上の仲に進展するのは間違いないんですが。
とりあえず、この本では、そこまでの変化はお預け。

その後、問題の根源・飯塚の義兄が寮に現れ、飯塚を脅すも、義兄は、ブレックファーストクラブの裁判の餌食、に。
そして、禁止されているバイトに不純同性交遊をしてるものがいる、ととある寮生が教頭にばらしたのだけど。
それは、舎監でもある先生、と、いつも笑顔でのほほんとした校長によって、教頭はあえなく退去。
ほんと、この教頭は、このパラダイスを壊そうとする上、校長の座を虎視眈々と狙ってる腹黒い人間なんで。いつかは、痛い目にあって欲しいものです…

最初、この作品を見つけた時、正直絵が好みってわけでもないし、買うのを躊躇ったんですけど、ちょっと。
寮という限られた世界、とそこの個性的な住人達が面白くて、すっかりファンですね、このシリーズと高井戸さんの。

2冊目以降、メインとなるのが、生徒会長兼寮長の三木彰と、寮内に存在する、ブレックファーストクラブの代表である、犬山広樹。
この二人は、この本では脇役ですけど、この後4冊で、ずっと、彼らのことが描かれてます。

でも、何気にこの二人、この本の中で相手の服を平気で着てたりして。
それだけ、ルームメイトとして気取りがない仲なんでしょうど、それだけじゃない、みたいですね… っとそれは2冊目の、ルームメイトから読んで行くと、明らかになるんですけど…

タイトル作以外に、「ボーイフレンド」「愛人」の2作品も収録。
「愛人」はちょっと理解出来てない部分があるんですが。
「ボーイフレンド」はよかったですよ。友達に彼女が出来たことで、自分が本当に好きだったのは誰かに気付く、そんな話なんですけど。
彼女とのことを聞かされイライラする、そんな気持ちが凄くよく表現してあるかなーと。
  c:0  t:0   [BLcomics]高井戸あけみ admin FC2 Blogranking
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